2024年8月14日、夏休みの旅は早朝の名古屋駅から始まりました。この日は金沢を目指すだけの、のんびりした1日目——のはずでした。ところが夜になって、台風が旅の計画をひっくり返します。
早朝の名古屋駅から しらさぎ1号の意外な事実
最初に乗り込んだのは、名古屋7時51分発の特急しらさぎ1号です。
「1号ということは、この日の始発列車だろう」と思っていたのですが、調べてみると違いました。この車両は「ホームライナー」として、すでに一走りしてきたあとだったのです。
つまり「1号」は、その車両がその日いちばん最初に走ることを意味しません。きれいに整備されたしらさぎ1号に乗り込み、琵琶湖の横を快走しながら敦賀を目指します。
1日目の乗車データ 特急しらさぎ1号 名古屋7:51 → 敦賀9:27(4号車 1番A席・1番B席) <敦賀で乗り換え19分> 北陸新幹線つるぎ8号 敦賀9:46 → 金沢10:43(7号車 9番D席・9番E席) おとな2名 18,960円 = 1名9,480円(料金券4,970円+乗車券4,510円) ※2024年8月時点
米原駅で、座席を自分たちでひっくり返す
道中の米原駅で、ちょっとした作業が発生しました。
ここで進行方向が変わるため、座席を自分たちで回転させる必要があるのです。新快速などでは見慣れた光景ですが、特急列車でこれをやる機会は今やそう多くありません。
Mascotsたちも初めての体験に大興奮でした。座席を回し終えて座り直すと、さっきまで後ろへ流れていた景色が、前から迫ってくるようになります。同じ列車なのに、ここから先は別の乗り物に乗っているような感覚でした。
敦賀でつるぎ8号に乗り換え、金沢へ
敦賀での乗り換え時間は19分。慌ただしくもなく、余裕をもって移動できる長さでした。
つるぎは北陸新幹線の敦賀〜富山間を結ぶ列車で、2024年3月の北陸新幹線延伸開業にともなって設定されました。私たちが乗ったのは、その開業の年の夏です。金沢着は10時43分。名古屋を出てから約3時間の道のりでした。


金沢を満喫|金箔貼り体験・しおぱん・金沢城
金箔貼り体験(ひがし茶屋街・さくだ)
金沢といえば金箔です。13時から、東山の「金箔工芸さくだ」で金箔貼り体験を予約していました。
職人さんの指導のもと、実際に金箔を貼っていきます。息を吹きかけただけで飛んでいってしまうほど薄いので、作業中は自然と呼吸まで浅くなりました。集中力を使いますが、完成したときの達成感はひとしおです。
兼六園は……暑さで断念しました
正直に書きます。兼六園にも行く予定でした。
ところが、8月の金沢の暑さが想像を超えていました。日陰のない道を歩く気力が続かず、あっさり挫折。日本三名園を目の前にして引き返すことになりました。
代わりに向かったのがひがし茶屋街です。金箔体験をした東山エリアと同じ方向なので、そのまま歩いて回れました。
そして金澤プリンのお店で地ビール。冷えた一杯が、この日いちばん効きました。予定通りにいかなかったぶん、こちらのほうが記憶に残っています。
真夏に金沢を歩く方は、屋内の予定を多めに組んでおくことをおすすめします。
しおぱん(金沢ジャーマンベーカリー 百番街店)
金沢駅の百番街リント内にある「金沢ジャーマンベーカリー 百番街店」で出会ったしおぱん。シンプルなのに塩加減が絶妙で、思わずお土産にも買って帰りました。駅ナカなので、帰りがけに立ち寄れるのも便利です。
金沢城
夏の青空の下、石垣と白壁のコントラストが見事でした。金箔体験・グルメ・歴史スポットが徒歩圏内に集まっているのが金沢の強みです。
台風接近で緊急会議|東京行きを断念しました
ところが夜になって、台風が関東に上陸しそうだという情報が飛び込んできました。
本来なら翌日は、東京へ向かう予定でした。 目的は東京ビッグサイトの鉄道イベント。それを楽しみに組んだ行程です。
金沢のホテルで緊急会議です。台風の進路と時間帯、鉄道の運休情報を突き合わせ、話し合った結果——
「東京は諦めよう。富山で魚を食べて、飛騨牛を食べて、高山から名古屋へ戻ろう」
東へ向かうのをやめて、西へ逃げるという判断でした。楽しみにしていたイベントを手放すのは残念でしたが、関東で立ち往生するよりはずっといい。ピンチをチャンスに変える、Mascotsたちらしい前向きな決断です(笑)。
変更後のルート 金沢 →(北陸新幹線はくたか560号)→ 富山 →(特急ひだ)→ 高山 → 名古屋
この決断が翌日どうなったかは、台風の日の記事に書いています。結論だけ先に言うと、はくたかで初めてグランクラスに乗ることになり、そして岐阜で列車が止まりました。
まとめ|1日目に乗った列車
| 列車 | 区間・時刻 | 1名(乗車券込み) |
|---|---|---|
| 特急しらさぎ1号 | 名古屋7:51 → 敦賀9:27 | 9,480円(つるぎ8号と通し) |
| 北陸新幹線つるぎ8号 | 敦賀9:46 → 金沢10:43 | 同上 |
1日目は移動と観光だけの、穏やかな一日でした。旅は計画通りにいかないこともありますが、計画を捨てたからこそ出会えたものがあったのも事実です。兼六園を諦めた先に、ひがし茶屋街と地ビールがありました。
翌日の台風旅の顛末は、こちらをご覧ください。
→ 台風直撃でも負けない!グランクラス×特急ひだの贅沢夏旅が、まさかのお得旅に大変身
その後の話
このとき諦めた東京の鉄道イベントには、翌2025年の夏にリベンジしています。 そしてその足で東北へ向かい、今度はグランクラスに2時間以上乗ることになりました。1年越しで宿題を片付けた形です。


